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拠点。


親元を離れて東京暮らしの方がそれまでよりもながーーーくなった。
住まいはその時々の自分の暮らしや生き方の反映の様。
若いとき1、2年で変わった住まいも、年をとるにつれ、長く暮らすようになった。
それは、安易に引っ越しができなかったし、必要もなかった。

振り返ってみれば、わたしの住んで来たところはどこもどこかユニークで個性的だった。
かなり不便だったところもあったけれど、不便であってもだからこその楽しみがいっぱいあった。
それは借りの住まいだったからこそ楽しめたことだったとも言える。

どうもわたしには、住の運があるよね。とひそかに思うほど
心地よく過ごすことができた。

住んだところどこもが、肩の力が抜けてのんびりできるエリアだったし
その住まいごとの特徴はあのときならでこそ楽しめたとも言えるところだった。

東京タワーから副都心、そして富士山までが家の窓からみえたところもあったし、
多摩川の花火大会が、自分の居間から(大きくはないけれど)楽しむことが出来る場所だったり。
たまには、木造モルタルのアパートで、
土曜の晩に森のくまさんがギターの伴奏付き輪唱にちょっと悩まされたりもしたけれど、
いま思うとどうせなら一緒にうたっちゃえば面白い展開もあったかも。と思うところもあった。

それぞれが生活の場として楽しめたのだけれど
住まいが移って拠点が変わるとそこの暮らしを忘れたわけでもないのに
その場所に行くこともなくなる。

もちろん住んでいた場所にその頃の住まいがまだあるところばかりではない、、はず。
そして仮にあったとしても、そこには別の誰かが住んでいる。
だから夜景も、花火もみることはかなわない。
なじみの商店街や、ご飯を食べたお店にいったお店にまで行くことは出来るというのに。
もしかすると、住んでいた場所の道順ですら危うい記憶の彼方になっていたりする。

先日、ある方のブログの画像を見て、ふと昔に暮らした住まいを思い出した。
あのころ拠点として生活をしていたのに、、ほとんどが遠くの場所でもないというのに
そこを訪ねることが少ないわたし。

たまには昔なじみの場所に立ってみるのもいいかもしれない。
それまでの拠点を振り返って。
by sola-1-sola | 2010-01-24 08:56 | 生活

小さな玉から見えてくる世界とか。


by そら
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