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香り。

珈琲の香りは味わい以上に好きだったこと
思い出しました。

香り。_c0199462_9402281.jpg


この珈琲カップ、大胆にニュウがはいってしまっていて
こんなところに載せちゃ行けない様な気がしますけど許してね。

このカップ、笠間で名前を忘れてしまったのだけれど
どこぞの外国の方の作品。

まだ父が元気で憎まれ口大王だった頃
私が買ったこのカップに
ルーズソックスと命名した(どんなセンスだっていうかヤラレタって感じ?)
思い出深いカップ。
妹にもと2つ買ったはずなのに
引っ越しのどさくさで消えてしまってこれだけ。
写真では『ルーズソックス』には見えないかもだけど結構近いものあります(ガーン)
家に遊びに来た友達に話したら大爆笑だったずばり…?

父は普段珈琲は家で飲むことは殆どなく
私が大人になってからも、外で飲むのをみるのはまれなことだった。
あの辺りはそもそもまともな珈琲の店少なかったのもあり。
そのまれなときのひとつが確かこのカップを買ったとき。

笠間の陶芸センターの一角にある喫茶店で
母と三人でコーヒを注文したとき
どっからみても、いなかのおっさんの父が
お砂糖は?
ミルクは?と
紳士的な振る舞いをしたとき
真顔で『オレは紳士なんだよ?』っていって
超笑わせてくれたことを思い出した。

そういうことをお茶目にやってのける人だった。
でも、だから珈琲は好きだとも思わずにいた。
長期の入院を強いられて、その7か月の付き添いの殆どを
私がしていたのだけれど、
毎日、病院でワンタッチの珈琲を飲んでいたら
あるときずっと我慢をしていたらしい父が
「一人で匂いを振りまいて、どんだけがまんさせるんだ===!」
と、突然怒りだした。

は?
ってなもんです。
なんだそれならそうと早くいってくれ。
と以来、病院での珈琲タイムは
中庭で二人楽しく過ごしていました。

珈琲の香りに触れると父のことを思い出します。
なので、今日も父の写真の前にはぐい飲みに入れた珈琲を供えて
思い出の『ルーズソックス』でわたしはコーヒを楽しみます。


ほぼ日のこの珈琲豆のレポートを書くつもりだったけど
なんだか、父のことを思い出してしまった。

あ・ほぼ日の珈琲ですが…
私好みの深すぎない焙煎で、
程よい甘さと苦手な酸味がさわやかと思える程度の
絶妙に味わいの濃い珈琲です。
ほぼ日ストアしばしお休み(4日再開)だそうですが、深すぎない焙煎がお好みの方にはこちら
"I'm home"おすすめです。
ほぼ日の豆は3種類あります、かなり美味しい豆だって思いますよー。

亡くなった人の思い出は、増えることはないけどすこしづついい色合いに褪せて行くね。(なんかちょっとづついい人になってる気がするよ)
by sola-1-sola | 2012-06-28 10:01 | 思い出

小さな玉から見えてくる世界とか。


by そら
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