ウタカタのトキ〜思い返す物語。
2015年 03月 10日
梨木香歩さんのりかさんとであったのはたぶん
真壁のひなまつりで
父の意志を継いで実家の木工品の販売を始めたころ。
りかさん
主人公の少女が祖母に乞うた人形『りかちゃん』が
古い人形を好んでいたが故にすれ違ったリカ違いでやって来た
りかさんは、意志をもった市松人形だった。
なんの思惑もなく手にした人形の話は
雛人形が背景に描かれていました。
梨木さん独特の現世の中で見え隠れする異界の世界は
真壁のひなまつりの中で
わたしのなかでも去来して行く。
古い門構えのお宅はそこここにあり
江戸で代表する享保ひなもまた十指では足りないくらい街の中でみられた。
インスピレーションで言葉を操るりかさんが
街のあちこちに居るような錯覚にさえ陥ってくる。
古いものたちからの語らいも想いもふしぎな調べとなって街の中に溢れていた。
真壁のひなまつりが始まって13回目
何度となくお越し頂く方も始めてお見えいただく方たちも
真壁はいいひとばかりだ…
そんな言葉をたくさんいただいた。
優しい想いにあふれた時間。
たくさんの笑顔とたくさんの笑い声のウタカタのトキに感謝した時間。
古いものたちからの贈り物でしょうか。。。
by sola-1-sola
| 2015-03-10 11:21
| イベント