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土壌の話。

実家に帰るとよく樹の話を材木屋を継いでいる弟としている。

この間の印象に残った会話。


話の発端は、実家の近く、”やまひがし”と読んでいる街のこと。
茨城の野菜づくりは幾分遅れ気味で、無農薬のところが少ない。
無農薬の野菜はわかりやすくいえば見てくれは悪いけれど野菜本来の味がしっかりとしている。
つくる方はかなり手間がかかるものだ。
しかし、このやまひがしのところでは無農薬の野菜づくりが盛ん。
さらに、家の作り方も、里山の木で地元の工務店が丁寧に三季かけて作るいわゆる在来工法の昔ながらの家づくりだ。

住人の意識が高いのだと思う。

でも、、あの辺りの、お米を生協で何度か取ったことがあるが同じ山を抱えているのも関わらず
味がずいぶんと違うのである。

などと言ってみると、弟が言う。

そうかな〜あの辺りのケヤキの立ち木は質がいいから、土壌がいい筈で、お米もおいしい筈だよ。

そうか、、、、土壌か。

ケヤキの立ち木を伐採して市場に出しているのは父のころから。

父がこれまで行ったところを思う。
山形、新潟、福島、仙台など美味しい米どころばかり。

長野や千葉なども出かけては行くけれど回数が少なかった。

ケヤキに限った事ではないが、米もケヤキも、同じ植物。
太陽と水、そして土が育てるものたち。

同じ山を背負っているなら条件はかなり近いのだ。

山が豊かであれば、水がいい水になる。
いい水はいい土壌になっていい作物や植物を育てる。

当たり前のことを近視眼的に見ているとつい見落としてしまう。
様々な工夫や改良をされておいしいお米も野菜もつくられているけれど
美味しい水、十分な光、栄養たっぷりの土。この条件を変えることはできないのだ。
というより変えてまで、ものを生み出しては行けないと思う。

いい土壌。いい水。その根源になるものが山なのだ。
自然のサイクルを忘れては行けない。

今日も来てくれてありがとう。
いい一日を〜
by sola-1-sola | 2009-11-11 08:19 | 自然

小さな玉から見えてくる世界とか。


by そら
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