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鎮魂。

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たくさんの方の命が奪われた日、3月11日。
あれから2度目の季節になった。

あの日のこと(厳密には地震が起きてからの日々)を思い出すと胸が塞がれるような気持ちになる。
あの日あのとき地震が起きて真っ先にテレビをつけた。

あまりにも大きくあまりにも長かった揺れ。
生まれて一番の揺れだった地震の震源地が東北、宮城・福島沖と聞いて
こんなに震源地が遠いのにこんなに揺れるなんて!と目眩がした。
すぐに飛び込んできた映像は千葉のコンビナートの火災だった。

なのに、そのコンビナートのことはその後話題になった記憶がない。
様々な事実がどこか湾曲されて伝えられた。
マスコミのこれまでを見ていればさもありなんなのだけれど
それでも事実が伝わって来ない中で
自分の心を支えられる『きれいごと』のような言葉にすがりたくて
それらを拾い集めていた時間だった様に思う。

それらの殆どはマスコミ経由というよりネットというこれまた所在の不明な
うそもほんとも入り交じったものから拾い上げたものがほとんどで
全てがうそでもないし、湾曲されているとは思わないが
全てが本当と言えたことだったろうか。

後になって聞かされた
マスコミからではない、じわじわと伝わって来る生の声に
憤りを感じたことは数えきれないほどだった。

避難をしなかった、出来なかった人たちに対する国や自治体の無策には
呆れ返り、いら立ちを感じたこともあったし
あれほどの募金の使途がイマイチ明確ではなく
被災者の元に正しく届けられたのかもよくはわからない。

津波の被害にあった地域での惨状は絶句してしまうことも多かった。
津波にあった縁者のなかには
近くに住む親戚も友人もそのほとんどが助からなかったと聞いた時に、
生き延びた人の苦しみが如何ばかりかと思わずにはいられなかった。

生き延びた人たちの受けた傷は癒される日が来るのだろうか。
津波や地震、更に二次災害の原発の事故。
いま苦しんでいる人、これからそれらが原因で苦しむ人
どうか少しでも和らぎます様に。

亡くなった人の御霊の鎮魂を祈りながら願います。

*写真は真壁で被災した建物の修復状態。
200年前後の土蔵はこんな風に修復されていく。
瓦の屋根や漆喰の壁の修復が殆どだけれど…2年ぐらい修復の時間を要する。
by sola-1-sola | 2013-03-11 10:03 | 個人的日記

小さな玉から見えてくる世界とか。


by そら
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