栄養。
2013年 07月 21日
私にとってのものづくりは一体どういう存在なのだろうと
考えてしまった時期がついこの間まであった。
設計のしごとを離れなければならなくなって
離れたら、次々と起こる怪事件‥‥ではなく
次々とやって来る難事。
気付けば、仕事をいただいていた会社はどんどん縮小、解体、休眠。。。
あれあれと、状況は変化して行く。
そんな時に、何をしてるんだろうわたし。
疑問も不安も焦りもめいっぱい膨らんで来ると
モノを創ることが辛くなって来る。
どんどん、つくることから離れていたけれど
川に水が流れて行くように、自然とモノをつくる場所に帰って来れた。
そしていま、かなり、楽しいし
きっとこのものづくりがこれまでの場所に還してくれると
なんの裏付けもない自信に溢れている。笑。
先日、委託をお願いしている鎌倉のHAND&SOULに行ったときのこと。
モノをつくることがやっと楽しくなってきました‥‥
時折、ポツポツと自分のものづくりのこと、つまりおかれている場所についても
話をしてきた鎌田さんと内藤さんのご夫妻に行く前にメールで一言添えておいた。
新しいものを取り出して、みてもらうと
これまでは、ちょっと厳しい意見もあった内藤さんが目を細めて
「うんうん、かわいいね、、、。」
と愛おしそうに手のひらのに乗せてくださった。
これまでは、『売らなきゃ』『自分出さなきゃ』『どこにもないものつくらなきゃ』って
義務ばかりが先に立って、空回りしていたみたいです。
ちょっと、自分を退こうと思って。
そんなことを言ったら
「みんな同じですよ、僕もそうです。
でもちゃんとヨシダさんがあらわれてますよ」
って訥々と、鎌田さんが言ってくださる。
モノをつくり場でいろいろな形でたってきたお二人、
ずっと先にあって、眩しい存在のお二人に
長くはない時間だけれど、触れられたのは大きく心の栄養になっている。
暑い中無理しないで…と言われたけれど
それでも、行きたかったわけは、こうして今になってよくわかる。
↑内藤三重子さんの作品。流木で顔と手足ができている私が生まれて初めて素敵と思った人形!
by sola-1-sola
| 2013-07-21 08:17
| 人